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Report

2017.1.18
= 社保審・介護給付費分科会 =

厚労省、介護職員の賃上げへ処遇改善加算の新加算率を公表 4月分から算定可能

 


《 社保審・介護給付費分科会 18日 》

厚生労働省は18日、介護職員の賃金を平均で月1万円程度引き上げるために拡充する「処遇改善加算」について、来年度から適用する新たな加算率を公表した。届け出の期限を通常より遅らせる措置をとり、4月分から算定できるようにする。
 

 
すべての要件を満たす新区分が「加算I」。以下、現行の「加算I」を「加算II」、「加算II」を「加算III」とひとつずつずらした形だ。サービスごとの総費用や職員の人数など、加算率を割り出す際に用いる基礎データが直近のものに改められたことから、「加算II」と「加算III」のパーセンテージも変わっている。厚労省の担当者は、「加算I以外は今の効果が維持されるように設定した」と説明している。
 
第135回社会保障審議会介護給付費分科会資料
 
今後、パブリックコメントなどの手続きを経て要件や加算率などを告示する予定。詳細なルールなどをまとめた通知やQ&Aも年度末までに用意するという。
 

 改定率はプラス1.14%

 
来年度の期中改定は、サービスを支える人材の確保に向けた施策の一環だ。実施されるのは「処遇改善加算」の拡充のみで、全体の改定率はプラス1.14%。その内訳は在宅分が0.72%、施設分が0.42%となっている。来年度に追加でかかる費用は給付費ベースで1048億円。
 
新たな「加算I」を算定する要件は、新設される「キャリアパス要件III」を既存の全ての要件とともに満たすこと。「キャリアパス要件III」は、

・ 一定の基準にもとづいて定期的に昇給を判定する仕組み
 
・ 勤続年数など経験に応じて昇給する仕組み

・ 研修の修了や資格の取得に応じて昇給する仕組み

のどれかを作り、就業規則などに位置付けて職員に周知すればクリアできる。給料と連動するキャリアアップの制度を設けた事業所を手厚く評価する、という趣旨だ。他の要件に変更はない。
 

 

キャリアパス要件I
職位・職責・職務内容等に応じた任用要件と賃金体系を整備すること
キャリアパス要件II
資質向上のための計画を策定して研修の実施または研修の機会を確保すること
キャリアパス要件III(新)
経験もしくは資格等に応じて昇給する仕組み、または一定の基準にもとづき定期に昇給を判定する仕組みを設けること
* 就業規則等の明確な書面での整備・全ての介護職員への周知を含む
職場環境等要件
賃金改善以外の処遇改善を実施すること


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