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Interview

2017.9.1

「将来は中核事業に」 アサヒグループ食品、介護食を刷新 ニーズ見込み本格展開へ

 


お菓子や健康食品で知られるアサヒグループ食品が、介護食の事業の刷新に乗り出した。在宅介護の増加とともにニーズの拡大が見込める市場へ本格的に打って出る。新ブランドの「バランス献立」シリーズを9月1日から展開。口腔内の環境を整える「うるおいキャンディ」も新たに発売する。介護食に力を入れることになった経緯や今後の展望などについて、ベビー&ヘルスケア事業本部の勝岡伸行担当課長に聞いてきた。

《 勝岡担当課長 》

 ーー 今後の介護食の市場をどうみていますか?
 
医療・介護ともに公的保険の財政はさらに厳しくなっていくでしょう。在宅での療養・介護にシフトしていく流れは、このまま変わらず進んでいくだろうとみています。だとすると、毎日の食事に困る高齢者は今以上に多くなりますよね。質の高い介護食へのニーズは、これから非常に大きくなっていくと考えています。
 
 ーー 介護食の現状はどう捉えていますか?
 
各社感じていることだと思いますが、介護食のことをよく知らないという方がまだまだ多いのではないでしょうか。我々の調査の結果ですが、「介護食を知っている」と答えた方は26.5%にすぎません。これを改善していけば、選んでくださる方も増えていくと考えています。実際に試食してもらったりする取り組みも行い、認知度をできるだけ高めていかないといけません。
 
 ーー 新たな「バランス献立」シリーズの特徴は?
 
ターゲットは在宅介護を行っている介助者の皆さんです。食事を用意する際の悩みを伺ったところ、「栄養バランスが悪くなってしまう」という声が最も多かったので、バランスの良い献立作りをサポートする商品を作りました。パッケージの表面には具材がイラストで描かれており、選ぶ時にひと目で分かるようになっています。「歯ぐきでつぶせる」「かまなくてよい」といった4つのタイプがあり、それぞれ「ユニバーサルデザインフード」の規格に適合しています。電子レンジか湯せんで温めれば、より美味しく召し上がっていただけるでしょう。開封部は熱くても開けやすいように工夫しました。もちろん常温でも食べられます。賞味期限は1年半から2年ほど。商品をあらかじめ買っておき、食事を作る時間が足りない時に使っていただくのも良いかと思います。

 ーー「うるおいキャンディ」の方は?
 
要介護認定を受けているか否かに関わらず、幅広いシニア層で口の中の乾燥に悩みを抱えている方が多くいます。そのような方向けに開発したのが「うるおいキャンディ」です。食べ物の食感や味、香りなどで唾液の分泌が促されることに着目し、キャンディの表面を凸凹の形状にしたり、風味付けを工夫したりしました。また、唾液が減少すると虫歯になりやすくなるため、ノンシュガーにしたり、歯にやさしいpHにしたりするなどの配慮をしています。喉詰まり時の窒息リスクを低減するために、中心に穴をあけるなどの工夫もしています。
 
 ーー 今後の展望は?
 
2020年の介護食の売り上げを、現在のおよそ3倍の約50億円まで伸ばすことを目標に掲げました。ヘルスケア、食品、シニア、ベビーなど、社内の様々な部門でシナジー効果を起こしていき、これまで対応しきれなかったニーズにも応えていきたいです。我々のモットーは「おいしさ+α」。これからの超高齢社会で役に立つ、質の高い商品を多く出していければと考えています。将来的には介護食を我々の中核事業のひとつに成長させる ーー 。そうした強い意気込みで取り組んでいきます。

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