広告
広告

Data

2017.9.20

有給休暇、取れてる!? ヘルパーやサ責の54%が「取得できない」 NCCU調査

 


《 NCCU 村上政策部門長 》

介護の現場で月給で働く人の56.8%は有給休暇を取れている ーー。
 
介護職員らでつくる労働組合「UAゼンセン日本介護クラフトユニオン(NCCU)」は19日、そんな調査の結果を明らかにした。「いつでも取得できる」が16.2%、「ある程度取得できる」が40.6%。「なかなか取得できない」は28.2%、「まったく取得できない」は10.6%で、この合計は38.8%だった。
 
「取得できない」と答えた人を職種別にみると、訪問介護の従事者が高くなっている。ホームヘルパーが54.4%、サービス提供責任者が54.1%、「訪問系管理者」が63.8%。このほか、「入所系管理者(50.6%)」と「通所系管理者(56.5%)」も5割を超えている。「通所系介護員」とケアマネジャーはそれぞれ28.2%だった。
 
「取得できない」理由では、「人手不足(59.5%)」と「仕事量が多い(41.9%)」が目立っている。NCCUの村上久美子政策部門長は、多くのヘルパーやサ責が有休を満足に取れていない要因について、「訪問介護の人手不足が一段と深刻な現状を表しているのではないか」と話している。
 
調査は今年の3月から4月にかけて行われた。NCCUの組合員の介護職員やケアマネ、看護師、施設・事業所の管理者などが対象。4277人に調査票を配布し、66.8%の2856人から有効な回答を得たという。このうち月給で働く人は1854人。組合に加入していない人も含めて業界全体をみた場合、結果がより悪く出る可能性もある。
 

「問題は賃金の低さ」

 
「働くうえでの不満はあるか?」との質問には、79.7%が「ある」と答えていた。その理由で最も多いのは56.3%の「賃金が安い」。以下、34.9%の「仕事量が多い」、30.6%の「何年経っても賃金が上がらない」が続いている。
 
NCCUの染川郎事務局長はこの日の会見で、現場の人間関係の悪化によって他の職種より離職率が高くなってしまったり、実態より悪いイメージが社会に広がったりする問題の根底に賃金レベルがあると指摘。「我々にも主張がいつもネガティブだという批判はあるが、やはり痛い時は痛いと言わないといけない。問題は賃金の低さ。介護人材の確保には処遇改善が極めて有効」と語った。

広告
広告