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News

2017.8.17

介護福祉士の養成校、入学者が過去最少に 定員数・充足率も最低を記録

 


介護福祉士を育てる専門学校や大学などの生徒がますます少なくなっている。
 
日本介護福祉士養成施設協会によると、今年度に入学したのは7258人。昨年度から494人減って過去最少を更新した。募集をやめたり課程を廃止したりするところがあり、定員自体も1万5891人とこれまでで最も少なくなっている。その中で充足率は45.7%まで下がり、こちらも過去最低を記録した。
 

 
大変で責任が重いわりに社会的な評価や賃金が低い ー 。そうした実情が要因とみられる。高齢者に寄り添ったり地域づくりを担ったりする仕事の魅力や大切さが、十分に理解されていないという声もある。
 
養成施設協会の担当者は、「日本の介護にとって非常に厳しい状況」と警鐘を鳴らす。「ニーズの高度化・複雑化が進んでいる。必要な知識や技術を学校でしっかり身に付けた質の高い人材が中心的な役割を担っていくべきで、このままではいけない」と訴えている。
 
淑徳大学・総合福祉学部の結城康博教授は、「イメージの問題もあるが実際に待遇が良くない職場も少なくない。高校生の親や教師は見抜いており、そうした認識はすでにかなり浸透している。進路指導などで介護福祉士の道を勧めていないことが大きい」と指摘。「福祉的な精神やモチベーションに働きかけたり、やりがいを強調したりするだけでは限界がある。しっかりした人生設計を描けるようになるレベルまで賃金を上げるべきだ。それも少しずつではなく大胆に。インパクトの強い施策を打ち、社会一般に広がった認識を覆さないといけない」と主張している。
 

 外国人の学生、全体の8.1%に

 
一方、外国人の入学者は大幅に増えている。今年度は591人。257人だった昨年度の2倍超、94人だった一昨年度の6倍超となっている。出身国ごとにみると、ベトナムが364人で61.6%を占めていた。以下、中国が74人(12.5%)、ネパールが40人(6.8%)、フィリピンが35人(5.9%)などと続いている。外国人が入学者全体に占める割合は8.1%まで上昇した。今年9月に施行される改正入管法で、養成校を出て資格を取れば日本の在留資格を得られるようになることが背景にある。

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