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Report

《 2019.10.8 》

公立病院再編、地方側が強く反発 「あまりにも唐突」 国との協議がスタート


《 国と地方の協議の場 4日 》

公立・公的病院の再編や統合に関する国と地方の協議の場が4日、都内で初めて開かれた。

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厚生労働省が病院名のリストを公表したことに対し、地方側は「地域の住民は不安を感じている」などと牽制した。今後も引き続き意見交換を重ねていく。医療提供体制の変更に向けた財政支援のあり方も俎上に載る見通し。
 
厚労省は先月26日、再編・統合などを検討するべきだと判断した、全国424病院の名前をリスト化し公表。「必ずしも統廃合を強いるものではない」とし、各地域で十分検討して来年9月までに対応策を決めるよう促していた。
 
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一方で地方側は反発。「全国一律の基準による分析のみで病院名を公表したことは、機械的な再編・統合につながりかねない」などと批判していた。
 
公立病院などを所管する総務省は混乱の収束を目指し、今回の協議の場を設置。会合には、国から長谷川岳総務副大臣や橋本岳厚労副大臣などが、地方から全国知事会、全国市長会、全国町村会の代表者らが出席した。

《 平井鳥取県知事 》

冒頭、橋本厚労副大臣は「できるだけ全国に足を運び、思いを伝え、話しを聞き、丁寧に議論を進めていきたい」と説明した。
 
これに対し、全国知事会の平井伸治鳥取県知事はリストの返上を要求。「あまりにも唐突で不適切。国の姿勢に疑問を持っている」と述べた。一方の厚労省は、「一律の基準で公表を行い、地域に不安を与えたことを反省したい」と理解を求めた。



このほか会合では、地域における検討の期限を来年9月としたスケジュールについて、地方から延期すべきとの意見が出た。
 
協議の場は今後も複数回にわたって開催される予定。平井鳥取県知事は会合後に記者団に対し、「より良い医療改革に向けて、国には地域の声をしっかりと聞いて欲しい。どうしたら提供体制の適正化が進むのか、もっと正常に建設的な議論ができる環境を作って欲しい」と話した。