2025年6月12日
「お米などの物価高騰に一番苦しめられた」 介護付きホーム協会・鷲見代表理事


全国介護付きホーム協会は11日、今年度の総会を東京都内で開催した。【Joint編集部】
鷲見隆充代表理事(SOMPOケア代表取締役社長 CEO)は開会の挨拶で、足元で厳しさを増す介護サービス事業の経営環境に言及した。
「この1年間を振り返ると、私たちが一番悩まされたのはお米をはじめとする物価高騰だった」と説明。「24時間365日、ご利用者様の生活を守っている経営者として、食材料費、電気代、ガス代、燃料費などが上がったことで大きく苦しめられた」と述べた。
深刻な人手不足については、「他産業の賃金アップの影響もあって、介護業界の人材採用は一気に厳しくなった」と指摘。「介護業界の最大の課題は圧倒的に人材が足りなくなること。これが我々の予想以上に早く来ているのではないか」と危機感をあらわにした。
そのうえで、「我々は一丸となって、こうした多くの課題の解決に取り組んでいきたい」と語った。
この日の総会には、厚生労働省で介護保険を所管する老健局の黒田秀郎局長も出席。黒田局長は挨拶で、介護付きホームが要介護度の重い高齢者を支える受け皿にもなっていることを念頭に、「今後、人生の最期まで暮らし続けられる住まいとしての役割を、より一層果たしていただくことを期待している」と呼びかけた。