2025年6月17日
高齢者虐待防止学会が7月にセミナー開催 テーマは認知症最前線と身体拘束廃止・防止


日本高齢者虐待防止学会が、7月に「夏季学会セミナー」をオンラインで開催する。テーマは「認知症最前線2025」と「厚生労働省『身体拘束廃止・防止の手引き』の解説」の2本立て。事前申し込み制となっている。【Joint編集部】
いずれのセミナーもZoomウェビナー形式で実施され、400人までの参加が可能。後日オンデマンド配信も行われるため、見逃したり復習したりする場合は便利だ。
「認知症最前線2025」のセミナーは、7月3日(木)の18時から19時30分まで開催。登壇するのは、日本高齢者虐待防止学会の副理事長であり、認知症専門医でもある遠藤英俊氏(いのくちファミリークリニック院長)だ。遠藤氏は、現場での認知症治療薬やBPSDへの対応と留意点、さらには高齢者虐待の防止・対応といったトピックについて、地域医療の観点から実践的なポイントを交えて解説する。セミナー後半には質疑応答の時間も設けられる。
続く2つ目のセミナーは、7月17日(木)の18時から19時30分まで開催される。「厚生労働省『身体拘束廃止・防止の手引き』の解説」と題し、講師は東京都保健福祉財団の乙幡美佐江氏が務める。2024年度の報酬改定で、厚労省は身体拘束の廃止・防止の対策強化を打ち出し、2001年に作成された「身体拘束ゼロへの手引き」も改定した。今回のセミナーでは、その新たな手引きの内容や意義について、制度の背景とともに詳しく説明される。
いずれのセミナーも、日本高齢者虐待防止学会の公式サイトから申し込みが必要。現場での実践や制度改正のポイントなどに関心のある関係者にとって、最新情報を整理して理解を深める貴重な機会となりそうだ。