2025年7月10日
注文をまちがえる料理店がクラウドファンディング開始 全国一斉開催へ支援募る


認知症の人がホールスタッフなどで働くイベント型のレストラン「注文をまちがえる料理店」の主催団体が、10日から新たにクラウドファンディングを開始した。【Joint編集部】
目標額は1300万円。9月21日の「認知症の日」に合わせ、全国各地での一斉開催を初めて実現するための資金を募る。期間は8月31日までで、READYFORのこのページで受け付けている。
「注文をまちがえる料理店」は、認知症の人が注文を取り、時に間違えて料理を運ぶことも受け止めるレストランとして2017年に始まった。コンセプトは、「まちがえちゃったけど、ま、いっか」。認知症に対する社会の理解や受容、寛容を広げる試みとして大きな注目を集め、国内外で多数のスピンオフ企画も生まれてきた。
今回は北海道から九州まで、福祉施設やレストランなどを運営する有志(現時点で23団体)が一斉開催に参加する。クラウドファンディングで集まった支援は、会場費や装飾費、食材費、人件費、広報、ドキュメンタリー制作費などに有効活用される。
主催団体の和田行男代表理事は、「認知症という状態になっても社会に受け止める力があれば、誰もが暮らしやすい社会にできるのではないか。取り組みの趣旨を多くの皆様に広げていきたい」と語った。