

参院選で与党が大敗を喫した。自民党・公明党は47議席にとどまり、参院でも過半数に至らない少数与党となった。【Joint編集部】
自民党から比例代表で立候補した全国介護事業者連盟・理事長の斉藤正行氏は、21日未明に落選が確実な情勢となった。
議席を獲得できなかったことを受けて、斉藤氏は事務所で声を詰まらせた。
「全力を尽くしたが力が及ばず、望む結果にはならなかった。多くの皆様にご支援をいただいたことに感謝申し上げたい。ご期待に応えられず本当に申し訳ありませんでした」と絞り出した。「この結果はすべて私の責任。多くの介護関係者に思いを届けられなかった。与党への強い逆風が吹いていたことは敗因ではない」と語った。
また、「やれることはすべてやりきったという実感があり、個人として悔いはない。チャレンジしたことへの後悔もない」と述べた。今後については、「今はまだ白紙。支援者の皆様と話し合い、どんな責任の取り方が最も良いか、これから果たすべき役割が何かを考えたい。私個人はどうなるか分からないが、全国介護事業者連盟が組織の拡大に努め、介護業界のために働きかけを行っていくことは変わらない」と説明した。
参院選ではこのほか、介護の施設経営者や専門職の団体などが支援した日本医師会・副会長の釜萢敏氏が、21日11時の時点で当選圏内に入っている。一部の介護関係団体が支援した和田政宗氏は落選が確実な情勢。医療関係団体が底力をみせた一方で、介護関係団体は明暗が分かれる形となった。