2025年7月30日
進むケアマネ高齢化 60歳以上が3割を超える 3分の2は50歳以上=介護労働実態調査


ケアマネジャーの高齢化が一段と進んでいる。介護労働安定センターが28日に公表した最新の「2024年度介護労働実態調査」の結果で明らかになった。【Joint編集部】
ケアマネジャーの平均年齢は、介護関係職種の中で最も高い54.3歳。前年度の53.6歳から0.7歳上がった。ホームヘルパーも平均年齢は高い(50.8歳)が、近年はベテランの引退などにより低下傾向にある。
ケアマネジャーの年齢構成をみると、60歳以上の割合は31.5%。前年度の29.4%から2.1ポイント上昇して3割を超えた。50歳以上の割合は66.2%で、全体の3分の2を占めるに至っている。
この調査は、介護労働安定センターが昨年10月に実施したもの。全国9044の事業所・施設に関わる2万人超の介護職から有効な回答を得ている。
全国の介護現場では既にケアマネジャーの確保が大きな課題となっている。今後、年齢を重ねたケアマネジャーが一線を退くケースが増えていけば、人手不足がより深刻化する懸念が強い。人材の新規参入を促す賃上げやテクノロジーの活用、業務負担の軽減が急務で、高齢になっても無理なく働ける環境の整備も求められている。