2025年8月18日
福祉部会、制度改正へ各論協議を本格化 身寄りのない高齢者への支援など論点提示


厚生労働省は18日に社会保障審議会・福祉部会を開き、地域共生社会の深化に向けた今後の制度改正をめぐる議論を本格的に開始した。【Joint編集部】
当面の論点と日程を提示。地域共生社会の実現を加速する施策のほか、身寄りのない高齢者への支援、成年後見制度の見直しへの対応、社会福祉法人・社会福祉連携推進法人のあり方、社会福祉の災害対応などについて、年末の取りまとめを視野に議論していく方針を示した。
厚労省の担当者は委員に対し、「今後は取りまとめに向けた各論の議論をお願いしたい」と要請した。
福祉部会の下に設けている人材確保の専門委員会については、秋頃に取りまとめの報告を受けて具体策の議論を進めると説明。必要に応じて、介護保険部会や障害者部会など関係審議会とも連携をとっていくとした。
福祉部会は今回、今後の制度改正に向けてこれまで議論を進めてきた2つの検討会(*)から取りまとめの報告を受けた。また、身寄りのない高齢者への支援に積極的に取り組む関係者のヒアリングを行い、委員同士の意見交換に時間を割いた。
* 2つの検討会は「地域共生社会のあり方検討会議」と「2040年に向けたサービス提供体制等のあり方検討会」。