2025年11月14日
介護職の賃上げ、遅れ鮮明 今年2.0%止まり 厚労省最新調査 政権の本気度が焦点
厚生労働省は13日、介護職員の処遇の動向を明らかにする調査の最新の結果(速報値)を公表した。【Joint編集部】
それによると、介護報酬の「処遇改善加算」を取得している事業所・施設で働く常勤の介護職員の平均給与(*)は、今年7月で34万1340円。前年9月から2.0%(6840円)上がっていた。
* 平均給与=月々の基本給、各種手当、ボーナスなどをすべて合計したもの。ボーナスや一時金が出ている事業所では、4月から7月に支給された総額の6分の1が上乗せされている。

この調査は全国の事業所・施設を対象として今年7月に実施されたもの。2623事業所・施設から有効な回答を得ている。
今年の春闘の賃上げ率は正社員が5.25%。介護職員の賃上げ率が他産業を大幅に下回っていることが、改めて浮き彫りになった格好だ。
高市早苗首相は今月中にもまとめる新たな経済対策で、介護職員の賃上げを進展させる意向を表明している。業界団体はこれを踏まえ、すべてのサービス・職種を対象に十分な賃上げを行うべきと要請中だ。補正予算案に財源をどれだけ計上するか、近く政権の本気度が明らかになる。









