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2025.09.19 》

「F-SOAIP」で記録・共有が簡単に 支援経過を整理する6つの視点とは

介護の仕事の中でも、記録にまつわるストレスは尽きない。


「何を書けばよいか迷う」


「共有しにくい」


このような悩みは、多くの事業所が抱えているものだ。人によって作成方法にバラつきがある記録は、情報の伝達・認識不足を生み、チーム内・関係者との間で混乱を引き起こし、結果的に業務の進行を遅らせることにもつながる。

そこで今注目されているのが、F-SOAIP(エフソ・アイピー)である。

この記録方法は、6つの視点で支援経過を整理し、誰が書いても伝わり、誰が読んでも分かる形にそろえる考え方である。

この記録法を用いる具体的なメリットは以下の通りだ。

● 迅速な情報共有
F-SOAIPを使うことで、一貫性を持った記録になり、所内や多職種連携でスムーズな情報共有を可能にする。

● 誰でも使える
個々の書き方や表現方法に依存せず、誰でも統一されたフォーマットで記録を作成できるため、新人や非常勤のスタッフでもすぐに理解し、運用が可能。

F-SOAIPは「支援経過記録」の型である

F-SOAIPは、支援経過を次の6視点で可視化する記録法である。定義はシンプルだ。

● F:Focus(着眼点) … 今日は何の話かをひと言で。記録のタイトルにあたる。

● S:Subjective Data(主観) … 本人・家族の発言や気持ちなど。

● O:Objective Data(客観) … 観察事実や数値、第三者情報など。

● A:Assessment(判断) … 支援者としての見立て。S/Oを根拠にする。

● I:Intervention(介入) … 実際に行った対応・連絡・調整等を記載。

● P:Plan(計画) … 誰が・いつまでに・何をするかを明確に。

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今日から使える:支援経過版ミニテンプレ

今日から使えるひな形を示す。箇条書きでよい。

● F:例「朝食後の服薬が続けて抜ける」

● S:例「家族『朝は本人も慌ただしく忘れがち』」

● O:例「服薬カレンダー3日連続で空欄/9時台の内服なしを看護師も確認」

● A:例「服薬手順が本人の朝の流れに合っていない可能性」

● I:例「◯月◯日 家族へ電話し、声かけ手順を確認/服薬場所を食卓へ移動」

● P:例「◯月◯日まで家族と看護師で1週間の実施状況を記録、◯月◯日会議で再確認」

定着させるコツ(事業所単位)

● Fの語彙を共有(例:服薬/入浴/排泄/移動/連絡調整 など共通語彙を使う)。

● ミーティングはF→S/O→A→I/Pの順で口頭報告する。

● 音声記録やAI要約を使う場面でも、最初にFを口に出すと要約精度が上がる。

「理解」から「実践」へ変えるなら

【待望の第2弾!】注目の支援経過記録法「F-SOAIP」で時間短縮 & 「伝わる記録」のスキル習得をめざす 〜実演:ミルモレコーダーによるAI要約〜

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本記事の内容をそのまま実演で体得する、待望の第2弾セミナーがついに開催される。今回は支援経過記録に特化し、前回が60分だったところを90分まで拡大。第1弾でF-SOAIPの基本を学んだ方、また初めての方にも理解できる内容になっており、実演を通じて明日からの実務に即役立つスキルを身につけることができる。

前回参加者の声

● 今までの支援経過記録より内容が一目瞭然で見返しやすいので、今後出来るだけ実施してみようと思います。
● 特に現在の記録をF-SOAIPに落とし込む説明は役に立ちました。
● 昨年からF-SOAIPを導入しています。書き方に迷うこともあるため勉強になりました。

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また、本セミナーでは、私たちウェルモが提供する音声記録AI要約サービス「ミルモレコーダー」を活用した具体的な支援経過記録の効率化についても解説する。

ミルモレコーダーとは、医療・介護業界に特化して提供している音声記録AI製品である。会話内容を自動的に文字起こしし、その全文をAI要約によって、記録様式に適した形に短時間で整理・まとめてくれる。これにより、ケアマネジャーや介護職員は記録業務にかかる負担と時間を減らすことができ、その分利用者への支援時間に充てることができる。本セミナーでは、実際にミルモレコーダーのAI要約でF-SOAIPの形にまとめる実演を通じて、その効果と実践へのイメージを実感してもらうことができる。

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こんな方におすすめ

● 記録が「長文で伝わらない/短文で情報の抜けがある」と悩むケアマネジャー
● 事業所内で情報共有が簡単な記録方法に統一したいと考える管理者
● 記録への苦手意識を具体的な書き方を通して解消したい方

開催概要

主催:株式会社ウェルモ
講師:小嶋章吾 氏(F-SOAIP共同開発者/国際医療福祉大学大学院 特任教授)
共演:清水 良祐 (株式会社ウェルモ 研究開発室 室長)
日時:2025年10月2日(木)13:00~14:30
   2025年10月3日(金)13:00~14:30
            18:00~19:30
   2025年10月6日(月)18:00~19:30
   2025年10月8日(水)13:00~14:30
参加方法:オンライン(Zoom)
費用:無料
定員:500名

特典(アンケート記入後)

● 当日資料を配布
● ミルモレコーダー1週間無料利用:実務の中でAI要約の体験ができる

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