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2021.12.28 》

介護のワークシェア、大手も本腰 HITOWAケアサービスが単発バイトを受け入れ始めた真の狙い

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「非常に大きな可能性を秘めているのではないでしょうか。現場からも期待の声があがっています」
 
こう話すのは、HITOWAケアサービス株式会社の本部で採用などを担当している陸田涼さんだ。首都圏を中心に130棟以上の施設を有し、3600人超の職員を抱えている業界大手は最近、1日単位の単発アルバイトをマッチングするサービス「Ucare」の利用を開始した。【Joint編集部】

■「将来は人材確保策の柱に」

背景にはやはり深刻な人手不足がある。人材確保がどんどん難しくなっているのはどこも同じだ。状況が急に好転していくことも想定しにくい。事業の成否をかけた争奪戦は既に本番を迎えており、大手はここで優位に立つべく先手先手で動いている。
 
Ucare」はUSEN-NEXT GROUPの株式会社USEN WORKINGが提供するワークシェアリングアプリ。人材をスポット的に、欲しい時に欲しい数だけ集められること、その中で長期採用に結びつけるチャンスを多く得られること、などが人気の理由だ。初期費用、月額費用は完全無料。トータルコストも派遣や人材紹介より低く抑えられる。スマホやパソコンですぐに使え、給与の振り込みなどの事務を簡単に処理できる設計も支持されている。

《 HITOWAケアサービスの施設の様子 》

業界ではこうしたソリューションが徐々に認知度を高めており、”人材確保の新たな潮流”とみる人も増えてきた。しかも、そのうねりは確実に大きくなっていると言うほかない。いよいよ大手が全面的に活用する状況にまで至り、関係者の注目度は以前にも増して大きくなっている。
 
「将来は人材確保策の柱にしていけないかと考えています」
 
HITOWAケアサービスの陸田さんはそう明言する。実際に使ってみて何を感じたのか、導入の経緯や課題なども含めてじっくり聞いてきた。
 
介護向けワークシェアリングサービス「Ucare」へのお問い合わせはこちら

■ まずは単発、そして長期採用へ

  −−「Ucare」を使い始めることになった経緯を教えてください。

《 ZOOMで取材に応じる陸田涼さん 》

人手不足のことはもはや言うまでもありません。採用は本当にどんどん難しくなっています。一方、サービスへのニーズは非常に高まってきていますので、それに応える体制の構築は極めて重大な課題です。ご利用者をしっかり守るために欠員も出せません。単発バイトをマッチングするサービスの中で、「Ucare」さんが非常にスマートに、熱心に動いていたので頼ることにしました。
 
  −− 実際に使ってみていかがですか?
 
そうですね。私も入社して10年以上の経験を積みましたが、端的に言うと非常に大きな可能性を秘めているサービスだなと感じています。
 
  −− どんな魅力があるのでしょうか?
 
その時々で必要なマンパワーの補充と並行して、将来のレギュラーの確保に取り組めるところが非常に便利ですね。単発バイトの受け入れを長期採用につなげていくチャンスがあるんです。雇う側も雇われる側も、実際に働いてみないと分からないことってやっぱり多いでしょう。とりあえず一度働いてみてどう思うか − 。それを確かめられる環境を手軽に、自然に作れるところが大きな魅力ではないでしょうか。

《 HITOWAケアサービスの施設の様子 》

■「採用の課題が見つかりやすい」

  −− 単発バイトだと何かと大変なことも多いのではないでしょうか?
 
Ucare」に有資格者・経験者しかいないこともあり、特に問題は発生していません。むしろメリットの方が大きいですよ。門戸を広げて多くの人が来るようにすれば、その分だけ様々な刺激を得ることができます。他の会社の良いところ、弊社の足りないところを教えて頂くことだって珍しくありません。
 
  −− それで改善につなげられる、ということでしょうか?
 
はい。課題を発掘しやすくなると感じました。「Ucare」のサービスには、実際に働いた人がコメントや星の数などで事業所を評価する仕組みもあります。単発バイトの方々の場合、短期ですから割と忌憚のないご意見を頂きやすいことが分かりました。これは非常に貴重です。例えば退職する正社員に理由を尋ねても、本部には正直に教えてくれないケースが少なくありません。我々は改善すべき点がどこにあるか知りたいのですが、それを正確に把握することって簡単ではないんです。
 
  −− より率直な感想が得られるわけですね。
 
Ucare」をしばらく使っていると、評価の高い事業所とそうでない事業所が分かるようになります。浮上した課題を解消すれば評価が高まり、単発バイトの方が多く集まってくれるようになり、結果として長期採用につながるケースも増えていく − 。そうした好循環を生み出せるのではないでしょうか。人材確保から課題の洗い出し、その解消まで図れる仕組みです。ゆくゆくは「Ucare」を中心に戦略を立てるべきではないか、と考えるようになりました。

《 HITOWAケアサービスの施設の様子 》

■「派遣よりコストを抑えられる」

  −− 単発バイトの人材に特徴はありますか?
 
現役の人も多いということでしょうか。「Ucare」の場合、どこかで働いている人が「他はどうかな?」と思って試す使い方も少なくないようです。現に就職している中で当社へご応募頂く方もいらっしゃいます。
 
  −− 介護職員が働きたい場所を比較・検討する際に「Ucare」を使っている、ということですか?
 
そうですね。より多くの人に選んでもらえるよう、弊社では処遇の改善、職場環境の向上、キャリアアップ制度の構築などに力を入れています。
 
  −− コスト面はいかがですか?
 
単発バイトの時給などを事業所側が設定できるため、コストのコントロールがしやすいと認識しています。長期採用に至った場合、離職率が低く留まる傾向もみられました。試しに働いて理解を深めてから就職の決断をしているため、「こんなはずではなかった」という結果になることが少ないんですよね。一般的な人材紹介や派遣のみを使うより、コストを大幅に下げていけるのではないでしょうか。
 
  −− ありがとうございました。


■「急なシフトの変更も減った」

Ucare」を実際に使っている現場はどう捉えているのだろうか?

《 イリーゼ練馬石神井台 》

HITOWAケアサービスの「イリーゼ練馬石神井台」でホーム長を担う平野清香さんは、「少ない手間でピンポイントの募集をかけられるので、非常に助かっています」と話す。「単発バイトの方とチャットでやり取りできるところも気に入りました。外部の方との出勤時間の調整などをスマホで簡単にできるって、割と画期的なことではないでしょうか」と評価している。
 
近年、介護現場では業務量が増加する一方だ。LIFE(科学的介護情報システム)へのデータ提供、BCPの対応、各種会議の開催、研修会の実施…。職員は日常的なケアの提供に責任を持ちながら、これらを全てこなしていかなければいけない。

《 取材に応じる平野清香さん 》

平野ホーム長は、「以前より余裕が増えました。『Ucare』で人数が揃うようになり、ケア業務以外のことまで手が回りやすくなっています」という。「単発バイトの希望者も意外に多く、スピーディーにシフトの穴を埋められます。職員の休日をしっかり確保できるようになり、急なシフトの変更も少なくなりました。こんなの絶対に流行らないって思っていましたけど、今は大活躍って感じです」と笑顔をみせた。
 
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株式会社ユーセンワーキングは、「科学的介護×人材採用の未来」をテーマとする介護関係者向けのセミナーを2022年1月19日に開催する。

人手不足が一段と厳しさを増すなかで、LIFE対応をはじめとする経営課題にどう向き合っていけばいいのか − 。全国介護事業者連盟の斉藤正行理事長やHITOWAケアサービスの山本晃弘執行役員らが登壇し、最新の人材活用方法を詳しくレクチャーする。ワークシェアリング、兼業・副業人材の活用、潜在介護福祉士の取り込み、より幅広い人材の受け入れ、必要な業務分解・役割分担などのノウハウを得ることもできる。
 
オンライン・オフラインのどちらでも参加可能。オフラインの会場は東京都品川区の目黒駅前となる。参加の申込みは公式サイトから。
 
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会社名:株式会社USEN WORKING
所在地:東京都品川区上大崎3-1-1 目黒セントラルスクエア12F​
代表者:平井貴大
設立 :2017年12月

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