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2025年7月24日

【中林弘明】ケアマネはどう生きるか 未来を誰かに委ねず、我々が自ら切り開くために

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《 日本介護支援専門員協会・中林弘明常任理事 》

介護保険制度が始まってから25年。制度の根幹を担うケアマネジメントの専門職として、介護支援専門員は常に時代と向き合ってきました。【中林弘明】


住み慣れた地域で自立した生活を最期まで支えるという理念のもと、私たちは高齢者や家族に寄り添い、その選択と尊厳を支える役割を果たしてきたのです。

◆ 転換点の介護支援専門員


しかし今、少子高齢化や人口減少、家族の形の変化、制度の持続可能性への不安といった難しい課題が、私たちの前に立ちはだかっています。地域包括ケアシステムの深化が必要とされる中で、私たち介護支援専門員に求められる役割はますます多様化し、煩雑化しています。


介護支援専門員の役割や業務の範囲はどこまでか。これは本質的で極めて重要な議論です。独居や老々世帯、認知症の方が増えるなか、地域で期待される支援の幅は確実に広がってきており、現実として多くの介護支援専門員が、必ずしも本来業務とは言えない支援も担っている実態があります。


介護支援専門員のスタンスは分かれています。「仕事は本来業務の範囲内にとどめるべき」「必要な場合は柔軟に対応していくべき」。両者の意見は拮抗しており、現場の葛藤も見逃せません。だからこそ今、皆様と率直に意見を交わし、私たちが目指すべき介護支援専門員の姿を共に考える場が必要だと感じています。


加えて、処遇の問題も決して避けて通れません。これは絶対に改善すべき課題です。私たちはかねてより、介護支援専門員の平均年収を500万円に引き上げるべきと訴えてきました。基礎資格を取得し、少なくとも5年間現場で知識と技術を磨いた介護支援専門員が、専門職として正当に評価されていない現状は、やはり制度としておかしいと言わざるを得ません。


介護職員が全産業平均を目指すのであれば、介護支援専門員はその上でなければならない。そうした強い思いを胸に、居宅介護支援の基本報酬の引き上げや処遇改善加算の導入など、必要な施策を実現するため、皆で声をあげていきましょう。世論も少しずつ動いています。我々のまっとうな訴えは、着実に変化を生み出しています。

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◆ 協会は節目の20周年


今年11月に、日本介護支援専門員協会は設立20周年を迎えます。この節目を記念し、11月1日・2日に東京国際フォーラムにて全国大会を開催します。


ここでは、制度開始からの歩みを振り返るとともに、困難な時代の中でも支え合い、切磋琢磨してきた仲間の誇りと実績を共有し、未来につなぐ時間を皆様と共に過ごしたいと考えています。


全国の仲間が一堂に集い、それぞれの思いを共有し、我々介護支援専門員が自ら主体的に次代を切り拓く決意を確認する場にしたい。そんな強い覚悟を胸に、私たちはこの大会を全力でつくり上げてまいります。


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