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2025年8月21日

65歳以上になっても働き続けたい ケアマネの4割超 ヘルパーも高い水準=組合調査

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《 UAゼンセン日本介護クラフトユニオン・染川朗会長|20日 》

あなたは65歳以上になっても介護業界で働き続けたいですか?


この質問に「働き続けたい」と答えた人がそうでない人よりも多いことが、介護職の労働組合「UAゼンセン日本介護クラフトユニオン(NCCU)」が20日に公表した調査結果で分かった。特に、ケアマネジャーやホームヘルパーで「働き続けたい」との声が多くなっている。【Joint編集部】

この調査は、NCCUが組合員の介護職を対象として今年3月から5月にかけて実施したもの。月給制の3817人、時給制の2165人から回答を得た。


65歳以上になっても介護業界で働き続けたいかどうかの結果はグラフの通り。「まだ考えていない」が目立ち、「働き続けたい」は時給制で特に多かった。

これを職種別でみると、ケアマネの「働き続けたい」の割合が高い。月給制では最高の40.2%にのぼり、時給制では41.3%に達していた。


ヘルパーも「働き続けたい」が多い。月給制は33.1%を占め、時給制は全職種で最高の52.1%と半数を超えていた。

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ケアマネもヘルパーも、働き続けたい理由は「年金だけでは生活できないから」が最多だった。以下、多い順にケアマネは「社会参加を継続できるから」「人生のモチベーションを保てるから」、ヘルパーは「仕事が好きだから」「まだまだ働けるから」が続いていた。


ケアマネとヘルパーに共通するのは、介護職の中でも平均年齢が特に高いこと。既に65歳を超えている現職も少なくないのが実情だ。


NCCUの染川朗会長は、「高齢の方々のために何ができるのかということも、しっかり考えていかなければいけない」と指摘。誰もが希望に沿って安心して働き続けられる環境の整備を、若い人材の確保とともに訴えていく方針を示した。


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