2024年3月11日

厚労省・老健局長がケアマネの無償労働に言及 「シャドーワークが多い。整理が必要」

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《 日本介護経営学会のシンポジウム|10日 》

厚生労働省で介護保険を所管する老健局の間隆一郎局長は10日、日本介護経営学会が開催したシンポジウムで講演した。【Joint編集部】

ケアマネジャーの業務範囲の問題に言及。「ケアマネジャーの皆さんはシャドーワークが非常に多い」と指摘したうえで、次のように語った。


「例えば、スーパーで買物をしてきてくれと当たり前のように言われる。もちろんその方(高齢者)にとっては必要で意味のあることだが、それはケアマネジャーがシャドーワークで、無償で行う話なのかどうか、整理していかなければいけない」

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居宅介護支援のケアマネが本来の業務を超えた幅広い支援を展開していることは周知の事実。日本介護支援専門員協会が昨年に公表した調査結果でも、例えば介護に関係ない相談への対応、行政手続きのサポート、トラブル時の緊急訪問などを、多くのケアマネが担っている実態が報告されている。


間局長は講演で、「生活の課題を抱える高齢者を誰が支えるのか、それは無償ですべきことなのか、これから議論していかなければならない。ケアマネジャーの業務についても整理すべく調査を行っている」と説明。「高齢者にとって必要な生活の支えをどうするのか、必ずしも介護だけに限らない話もしっかり検討していきたい。言うは易く行うは難しだが、そうした問題があれば高齢者が安心して暮らせることにもつながらない」と述べた。


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