

日本医師会の松本吉郎会長は20日の記者会見で、今年度の最低賃金の大幅な引き上げを踏まえ、期中改定による診療報酬の速やかな引き上げが必要だと主張した。【Joint編集部】
「診療報酬は公定価格であり、今の経営状況では賃上げに対応できない」と述べ、特に基本診療料を中心に引き上げるべきと訴えた。
今年度の最低賃金については、厚生労働省の審議会が今月4日に全国平均で63円引き上げる目安を示した。引き上げ額は過去最大。これにより、全ての都道府県で時給1千円を超える見通しとなっている。
松本会長は春闘や人事院勧告なども念頭に、「賃上げに関する指標は軒並み高水準」と指摘。医療機関は人員配置基準により人員削減が難しいと説明し、経営環境の厳しさを改めて強調した。