2025年8月28日
働きやすい職場づくり総理大臣表彰、居宅介護支援と特養が受賞


政府は27日、首相官邸で「介護職員の働きやすい職場環境づくり表彰」の表彰式を開催した。【Joint編集部】
今年度は、株式会社トライドマネジメントの居宅介護支援「トライドケアマネジメント(神奈川県横浜市)」と、社会福祉法人北養会の特別養護老人ホーム「もくせい(茨城県水戸市)」が、内閣総理大臣表彰を受賞した。
トライドマネジメントは、生産性向上の柱として「データ連携による効率化」に注力。ケアプランデータ連携システムの効果的な活用などにより、提供票の紙枚数を月2100枚から1350枚へ、FAX送信時間を月4.75時間から2.75時間へ削減した。
ケアマネジャー1人あたりの要介護者の平均担当件数は、34.5人から43.7人へ増加。平均年収も427万円から491万円へ引き上げるなど、業務負担の軽減と処遇改善を同時に実現したことが高く評価された。
一方の北養会は、シートセンサー型見守り機器などのテクノロジーのフル活用により、夜間巡視や定時介助の効率化を推進。夜勤者1人あたりの巡視時間を53分から26分に、排泄介助時間を180分から90分へ半減させた。
有給休暇の平均取得日数も増加。地域のアパレル企業やスポーツチームとの共同企画、外国人職員の長期休暇の支援など、多様な取り組みで働きやすさを向上させた。