Gemini、ケアマネ試験で99.7%の回答精度 Google公表 Gemのケア記録アシストも公開
Googleは27日、軽量・高速のAIモデル「Gemini 3.0 Flash」が日本の介護の専門性を問う試験で高い成績を収めたと公式ブログで公表した。【Joint編集部】
今年度の東京都介護支援専門員実務研修受講試験で99.7%、昨年度の介護福祉士国家試験で100%の精度を達成したという。この成績はいずれも、5回の評価結果の平均値だと説明している。
Googleは同日、Geminiのこうした性能を生かしたGemの新たなプリセット機能「ケア記録アシスト」を公開。日本のGoogle Workspaceユーザー向けに提供を開始した。
このツールは、介護現場の日々の記録作成を効率化するために設計された。短い音声メモやテキスト、手書きメモを撮った写真などを入力するだけで、SOAPやF-DAR形式を含む記録の草案を瞬時に作成してくれる。
基盤となるカスタム指示のプロンプトも公開され、事業所・施設の独自ルールやフォーマットに合わせて柔軟にチューニングすることも可能。これを既存のプラットフォームに組み込んだり、他の独自のAIエージェントを開発するひな型として使ったりすることもできる。
「ケア記録アシスト」は、作成された草案が公式な記録となる前に、人間の介護職が内容を確認・承認する設計。機微な個人情報・健康情報を扱うため、入力データがAIの学習に利用されることはない。Googleは、「エンタープライズレベルのセキュリティ基盤上に構築されている」とした。
このツールを監修した慶應義塾大学の宮田裕章教授は、「生成AIの活用は介護現場の労働環境を根本から改善し、ケアに関わるすべての人々の『better co-being(より良い共生)』を実現する上で大きな可能性を秘めている」とのコメントを寄せた。その上で、「間接業務の負担を取り除き、介護の本質である『人と人との触れ合い』が求められる直接業務への時間を創出する、極めて重要なアプローチだ」と評価した。








