厚生労働省で介護保険を担当する老健局の黒田秀郎局長は1日、東京都内で開催された日本介護支援専門員協会の全国大会で講演した。【Joint編集部】
この中で黒田局長は、10月27日の審議会で提示したケアマネジャーの資格の更新制を廃止する方針に言及。個々のケアマネジャーが研修を受講する義務は残ると述べた。
「更新制をやめるので、既存の更新研修は自動的になくなる。ただ、研修の受講は引き続きお願いしますということ」と説明。「資格の更新と紐付けられた既存の更新研修は廃止されるが、研修を受けていただく義務は残る」との認識を示した。
続けて、「日程の分割、オンラインの活用、時間数の縮減など、研修をより柔軟に受けられる環境を用意する」と約束。「ケアマネジメントの質を保ちながら、かかる負担を軽減していきたい。更新時に負担が集中する今の状況も解消したい」と語った。
黒田局長は併せて、「(居宅介護支援などの)事業者には、自分の事業所に研修を受けたケアマネジャーを配置していただくという基準を設ける」と表明。「業界の皆さまとよく相談して結論を出したい」と話し、具体的な検討を丁寧に進める構えをみせた。










