ケアマネの8割が今もFAXを使用 事業所間の情報連携に課題 「リアルタイムに伝わらない」
ケアマネジャーの日常業務はいまなお電話やFAXに支えられている。株式会社エス・エム・エスが実施した調査の結果によると、ケアマネジャーが介護サービス事業所との日常的な連絡手段としてFAXを使用している割合は、実に79.7%に上っている。【Joint編集部】
こうしたアナログな環境下で、約8割が情報連携に「課題を感じる」と回答。「情報がリアルタイムに伝わらない」との声が最多となるなど、生産性向上を阻まれている現場の実態が改めて浮き彫りになっている。
この調査は、エス・エム・エスの介護経営支援サービス「カイポケ」などを利用する在宅領域のケアマネジャーを対象に行われたもの。昨年9月にWebで実施され、467名から有効な回答を得ている。
◆ 根強く残る「FAX文化」
介護サービス事業所との日常的な連絡手段を尋ねたところ、「電話」が95.3%で最多。「FAX」も79.7%と約8割に達していた。「メール」は58.7%と「FAX」を下回り、情報連携に適した「ビジネスチャットツール」は15.4%にとどまっている。
こうした状況のなか、ケアマネジャーの79.9%が介護サービス事業所との情報連携に「課題を感じる(課題を感じる・やや課題を感じる)」と答えていた。
具体的な課題では、「担当者の不在などで情報がリアルタイムに伝わらない(64.5%)」が最も多かった。このほか、
◯ 複数の事業所への同じ内容の連絡=62.1%
◯ 電話などのやり取りが多く、行き違いが起きやすい=45.6%
◯ サービス担当者会議などの日程調整=44.1%
といった回答も目立っている。
◆ 9割超がシャドウワークに負担
情報連携の非効率さに加えて、法定外の業務にあたるシャドウワークも現場を圧迫している。今回の調査では、94.8%のケアマネジャーがシャドウワークに負担を感じたことが「ある」と答えていた。
具体的に負担を感じる業務としては、「介護に関すること以外の相談対応」が73.0%で最多。次いで「安否確認」が63.4%だった。












