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2025年12月3日

介護施設の食費、基準額の引き上げを検討 厚労省 物価高騰に伴うコスト増を考慮

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《 厚労省 》

厚生労働省は来年度の介護報酬改定に向けて、介護施設の食費を支える給付の基準額(基準費用額)の引き上げを検討する。【Joint編集部】

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3日に開催した審議会(社会保障審議会・介護給付費分科会)で、止まらない物価高騰を考慮して「必要な対応を検討してはどうか」と提案した。今後、来年度予算案の編成過程で具体策を調整する。年内にも施策の方向性を固める。


厚労省の調査結果によると、介護施設の入所者1人あたりの食費は昨年度収支の平均で月額4万6938円。現行の基準額(4万3928円)を3010円上回っており、介護施設の持ち出しが増える要因となっている。


厚労省が食費の基準額を最後に引き上げたのは2021年度。足元の物価高騰に対応できていないとして、介護施設の関係者らが速やかな対応を訴えていた経緯がある。

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会合では全国老人福祉施設協議会の小泉立志副会長が、「物価高騰は継続しており、今年度の食費はさらに上がっている。十分な基準額の引き上げをお願いしたい」と重ねて要請した。あわせて、運営コストの上昇に機動的に対応できる介護報酬の「物価スライド制」の導入も求めた。


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