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2024年1月11日

【伊藤亜記】災害の怖さ痛感… 介護現場でもBCPやマニュアルを見直そう 多くの高齢者や仲間を守るために

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《 株式会社ねこの手:伊藤亜記代表取締役 》

元日に発生しました能登半島地震につきまして、被災者の方々ならびに関係者の方々に、心からお見舞いを申し上げます。【伊藤亜記】

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私は富山県滑川市出身で、幸い母親も東京にいるので人的被害はありませんでした。蔵の外壁や家の中にヒビが入ったほか、庭の灯篭が倒れたり竹垣が崩れたりする損害もありましたが、亡くなられた方や家屋が全壊された方なども多数おられます。一刻も早い復興を願っております。私も介護事業者の立場から、自分にできる支援活動を積極的に行っていくつもりです。


年末年始は移動に飛行機を使いましたが、羽田空港の事故で、着陸が成田空港へ急遽変更になる経験もしました。


到着前に飛行機内で、客室乗務員の方から、「ただいま羽田空港が滑走路閉鎖となっており、お急ぎのところ大変申し訳ございませんが、安全上の観点から行き先が成田空港へ変更になりました」とのアナウンスがありました。


その後も、航空会社の方々、空港関係者の方々は丁寧で的確な対応をして下さいました。皆様に感謝するとともに、どんな時も冷静に判断する対応力が必要だと改めて学びました。

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今回の地震などを通じ、業務継続計画(BCP)や関連マニュアルなどの重要性を改めて感じられた方々もおられるかと思います。


これらを策定していても、職員が定められた手順などを守らないといったご相談も多く頂いています。その理由としては、「知らなかった」「知っていたけどやらなかった」「忘れてしまった」「やりにくいので活用しなかった」などが多いようです。


マニュアルなどは、一度作れば半永久的に不変なものではありません。必要に応じて見直し、実際の現場業務に沿った内容へと更新していくのが正しいあり方です。


マニュアルなどが理解されていない、軽視されている、忘れられていると感じたら、その内容を見直すタイミングが来たというシグナルです。この機会に、今あるマニュアルなどの内容を見直してみてはいかがでしょうか? ポイントは下記の通りです。

(1)イラスト、写真などを盛り込んで読みやすい構成になっていますか? 分量は適切ですか?


(2)現場で実際に活用できる、現場業務を支援する、実情に合った内容になっていますか?


(3)上からの目線の一方的な押し付けの内容になっていませんか?


(4)新人でも理解でき、誰でも活用できる内容になっていますか?


(5)最近の現場の事例を含めないなど、古い内容のままになっていませんか?

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今あるマニュアルを誰も開いていなければ、それは「肝心の時に活用できないマニュアル」です。楽や効率を求めすぎて手抜きになったり、お客様の安心・安全が守れなかったりする懸念がある場合は、現場職員と再検討して「誰もが安心・安全のマニュアル」に改善して下さい。


現場職員と話し合ってマニュアルを改善するのも、コミュニケーションの良い機会となります。皆さんの手で苦労して作ったものであれば、愛着も湧き、皆が納得できるはずです。


現場職員の教育という観点でも、この一連の業務は責任感と自主性を養う良い機会・経験になるはずです。今年4月からはいよいよ、BCPの策定が全ての施設・事業所に義務付けられます。この機会に是非、ご改善頂ければ幸いです。


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