2023年10月18日
介護職の労組「賃上げ6千円では不十分。他産業に全く追いつかない」 報道受け見解
![](https://www.joint-kaigo.com/wp-content/uploads/2023/10/c435238e72c0defb4dfc1e79c9762b93-1024x614.jpg)
![](https://www.joint-kaigo.com/wp-content/uploads/2023/10/b7a46ab25acb2dc857f4a1885ab491e0-1024x652.jpg)
全国の介護職らで組織する労働組合「日本介護クラフトユニオン(NCCU)」は18日の会見で、政府が新たな経済対策で介護職らの賃金を月6000円引き上げる案を検討していると朝日新聞が報じたことを踏まえ、実際にその水準となれば上げ幅が不十分だと問題を提起した。【Joint編集部】
村上久美子副会長は会見で、「もともと介護職の賃金は全産業の平均と比べてかなり低い。現在、他産業で賃上げが大きく進むなか介護職は十分に進んでおらず、処遇改善加算などでせっかく縮まりかけていた賃金格差が再び開くことは目に見えている」と指摘。「国が意識を持ってくれるのはありがたいが、6000円ではとてもじゃないが追いつかない。他産業へ人材が流出していく。このままでは介護難民が増え、結果として介護離職も増えていく」と述べた。
NCCUはこの日、来年度の介護報酬改定での大幅な賃上げ、報酬増などを訴える62万筆超の署名を厚生労働省へ提出。国に対し直接、「介護職が介護の仕事を安心・安定して長く続けることができる水準に介護報酬を設定して欲しい」と要請した。