2026年7月9日
特養・老健の基本報酬「異次元の増額を」 審議会で有力団体から要請相次ぐ 来年度改定
厚生労働省は9日、来年度の介護報酬改定に向けた協議を進めている審議会(社会保障審議会・介護給付費分科会)を開催し、特別養護老人ホームや介護老人保健施設を取り上げた。【Joint編集部】
共通の論点として、「安定的にサービスを提供するための方策」を提示。現場の関係者からは、現下の厳しい経営環境を踏まえて基本報酬の引き上げなどを求める声が続出した。
「物価高騰などで施設の運営コストは増大する一方だ。地域のインフラとしての役割を果たしていくためには、基本報酬の大幅な底上げが必要不可欠」
全国老人福祉施設協議会の小泉立志副会長はこう訴えた。
厚労省の昨年度の調査結果で利益率をみると、特養は1.4%、老健は0.6%。全サービス平均の4.7%を大幅に下回っている。
全国老人保健施設協会の東憲太郎会長は、こうした実態を踏まえ「基本報酬の大幅な引き上げが必須」と主張。日本医師会の江澤和彦常任理事も、「多くの施設が赤字経営となっている。基本報酬の異次元の増額が不可欠」と強調した。
会合ではこのほか、自治体の立場を代表する委員からも特養や老健の経営的な支援を要請する意見が相次いだ。また、現場の生産性向上のさらなる推進などとあわせて、メリハリのある施策を検討すべきと促す委員もいた。











